人生や経営の役に立つワダの一言(2021.1.12 №149)

 「妻と子以外は全て変えよ!

この言葉は10月25日にソウルで亡くなられたサムソングループ総帥、イ・ゴンヒ(李健煕)氏が、サムソンの歴史に残る1993年、苦境に立たされていたサムソンの幹部をドイツに集め、スローガンを掲げて鼓舞し、新経営方針を提唱した時のものである。

サムソンは李会長の父であるイ・ビョンチョル(李秉喆)氏が第一紡績を創業し、財閥企業として韓国を代表する企業グループを創り上げ、そのグループの2代目であるイ・ゴンヒ氏が半導体や携帯電話などを中心に世界ブランド企業に育て上げた。

強烈なリーダーシップ、カリスマ性を持ち、「会長室」として各事業体グループをコントロールする精鋭若手幹部を置き、独自の組織体を創り上げたのである。

今は、イ・ゴンヒ氏の息子、イ・ジェヨン(李在鎔 )氏がグループのリーダーになっているが、三代に渡り親日家で、親子とも早稲田大学で学んでいる。

イ・ゴンヒ氏は最大企業になっても「今後、10年以内に既存のビジネス・製品は消え去るだろう」と社内の慢心を諌め続けた。78歳であった。

故イ・ゴンヒ(李健煕)サムスン電子会長(画像提供:wowkorea)