人生や経営の役に立つワダの一言(2021.1.18 №150)
「自分の能力や体力以上のことにチャレンジするのは危険」
筆記具ナンバーワンである三菱鉛筆の数原英一郎会長が日本経済新聞の「私のリーダー論」のインタビューの中で「失敗の経験から学んだことは何でしょうか?」という問いに答えた時の言葉である。
1990年代、投資案件として良いものがあったが、当時は人材面でも財政面でも投資するだけの十分な体力がなかったからできなかった。
その時に「失敗は多くすべきだが、経営は負けてはいけない」ということを学んだという。
まさに、経営には「力相応経営」という考えがある。
倒産した会社などをみていると、そのほとんどが体力以上の借り入れをしていたり、人材がいないのに事業拡大ばかりをしていたりする。やはりそうした会社は駄目になっていくものである。
三菱鉛筆の歴史は130年。「なるほど!」である。
数原英一郎氏:鉛筆の材料である黒鉛の良質の鉱脈が発見されたとされる英ボローデールにて(1997年)