小惑星探査機「やはぶさ2」が52億キロメートルに及ぶ6年間の宇宙の旅から持ち帰ったカプセルが2020年11月6日、オーストラリアの南部の砂漠に帰還した。
小惑星「リュウゾウ」から砂(土)を持ち帰ることがミッションであった。カプセル内の物質は地球の生命誕生の謎や太陽系の成り立ちを探る貴重な手がかりになると期待される。
「はやぶさ2には『7つの世界初』がある」という。それは
①人工クレーターの作成
②小型ロボットによる小天体(小惑星など)の移動探査
③複数の探査ロボットの小天体への投下
④同じ小天体への2地点着陸
⑤誤差60cmという極めて高い精度が要求される地点への着陸成功
⑥地球圏外天体の内部調査
⑦複数の小天体を周回する最初の人工衛星の実現
それにしても52億キロメートルという予想もできない距離を飛ぶこと自体、科学の力に感動する。