「ワダのその時、思ったこと、感じたこと」 (2021/1/20 №43)

世界の株の時価総額100兆ドル超え!

世界の上場株式の時価総額が史上初めて100兆ドル(約1京以上、1京は1兆の1万倍)を上回った。まさに天文学的な数字になってきたといえる。

新型コロナウィルスワクチン普及への期待から経済正常化へ、市場が急速に織り込んでいると見られている。

各国の大規模な金融緩和や財政政策も株価を押し上げている。株価の適正水準を測る目安の一つとされる世界の国内総生産(GDP)を2割上回り、過去最高となった。

しかし過熱感への警戒も根深い。時価総額の増減率は業種ではソフトウェア関連などテクノロジーサービスが57%増でトップ。自動車の中でも電気自動車の期待は高い。ゲーム関連、ヘルスケア関連も伸びた。

一方、石油などのエネルギー関連は移動停滞で下げ、ESG重視の流れも影響が出ている。

国別では最先端企業の多い米中が伸びた。米国は21%増の42兆ドルに膨らみ、中国48%増の9兆ドル、日本は10%増の7兆ドルで中国との差が開いた。

世界最高の時価総額となったのは米アップルで初の2兆ドル(日本円で約200兆円)を超えた。

株価上昇は「貧富の差」をますます拡大する。今後の大きな課題でもある。

また、歴史は、株は上がれば上がるほど、いつかははじけるものだと教えてくれている。気をつけよう。