幸せな社長のFlow days 第69回 「会社の成長と共に『従業員幸福度が高まる』会社に」
先日、あるお客様から売上は伸びているが社員の退職率が高く、昨年の損害額はものすごく高い、どうにかならないか?とご相談がありました。
会社が売上を伸ばし成長していくことは本当に大事です。しかし、社員が毎日つまらなそうな顔をしていたら、会社の成長とは言いにくいですよね。
今は、リモートワークも増えてなかなか社員ともフェーストゥーフェースで顔を合わせることもできません。コミュニケーションが希薄になりがちですが、リモートでもいくらでも社員の心を掴むことはできます。
また、研修だけで離職率を減らすことができるかというとNOです。
研修に参加をして、ものすごくやる気になった社員がにこにこして席に戻った時に、上司が「研修どうだった?」とも聞かずにムスッとしてイライラしていたら、ワクワクも一気に落ちてしまいます。
研修は上司からやった方が効果は高いです。退職する層に絞った層の研修ではなく、その上司からやった方がいいのです。
シャンパンタワーのように、一番上にシャンパンを注ぐとどんどん下に流れていきます。そのように上から下へと影響していくのです。上司のコミュニケーションの取り方が大事です。
「夢を語れ」という二郎系のラーメン屋さんをご存知でしょうか?
先日、会長である西岡津世志氏のお話を聴く機会がありました。
西岡氏は、2012年にボストンに「Yume wo katare」を創業しました。ラーメンを食べたあとに夢を語るというスタイルです。
ターゲットは、就職活動と共にどんどん夢を捨ててしまう21才の学生です。
夢を語る人に、そこに居合わせたお客様が質問したり応援しあったりします。マイナス20度の日も行列が絶えない店になっているそうです。今は、別府に総本部があります。
「ラーメンを食べる場所ではなく、夢を語る場所を提供する」
というコンセプトです。
なぜ、このようなコンセプトのお店をオープンしたかというと、東京でラーメン店の店長となり店をオープンしてすぐに、芸人だった西岡氏の元相方がラーメンを食べに来た夜に自殺をしたのです。西岡氏は相方が夢を失っていたことに気がついてあげられなかったことを悔んだそうです。そこで、若者が自殺をする理由は、夢を失い将来に希望を持てなくなることであると考えました。
コロナによってお店にも影響がありましたが、夢を書き込める紙を入れラーメンの通販を始めました。インフルエンサーにユーチューブでも話していただき2万食の注文を受け年間の売上を達成したそうです。