「ワダのその時、思ったこと、感じたこと」 (2021/2/17 №51)

紳士服専門店の青山商事が売り場を半減する(全店舗700店のうち400店)という。その根本要因は

『世界で最もスーツを売る会社』が「紳士服の青山」のキャッチコピーである。その青山商事が「2021年3月期の最終損益は292億円の赤字(前期は196億円の赤字)」となる見通しを発表した。

既に140店の閉店を発表しているが、さらに全国の約700店のうち400店で売場面積を3~5割縮小する。青山商事がスーツ事業を抜本的に見直すのは「1964年の創業以来初めて」という。「新型コロナウィルス感染症によるテレワークの普及が原因でスーツ離れが進んでいる」というが、それだけではないと私はみている。

その理由は

  1. 少子化時代で若者の人口が目にみえて減っている
  2. 20年程前からクールビズが導入され、今や夏はノーネクタイ、ポロシャツでもOKになった
  3. 2000年頃にIT企業が次々と誕生。その頃、アップルのスティーブ・ジョブズがスーツではなく、Tシャツでプレゼンをした。そのスタイルがカッコよく、ベンチャー企業のリーダーたちのTシャツやポロシャツが日常化した

このような環境変化、ライフスタイルの変化がスーツ売り場を縮小させてきている。つまり「カジュアル化」が当たり前になってきた。

こうした変化の中で業績好調なのが「ユニクロ」であり「ワークマン」である。