「ワダのその時、思ったこと、感じたこと」 (2021/4/7 №65)

ちょっと前(2021年2月18日)のサイボウズの広告が面白い!

サイボウズといえば、創業社長である青野さんはパナソニックの社員を辞めてサイボウズを企業し、ユニークな経営を実践している。

例えば、社内の幹部クラスの給与を決める時、「この会社を辞めて他社に自分を売り込んだ時にいくらの給与を提示するか?それで雇ってくれるか?それを出しなさい。それを前提に話し合って給与を決める」などである。

大企業のパナソニックにいたのにもかかわらず全く新しい発想で、ある面では本当の意味での民主主義的な経営を実践している。

世の中がオリンピック組織委員会の森さんの発言で揺れている頃、「多様性」を取り上げ「3人のおじさんが取締役だった」ということを詫び、新しい決め方で取締役を決めるという宣言なのである。

なかなかしたたかだし、オープンな経営を実践する青野さんらしいやり方である。

ご参考に!

多様性に関するお詫び

弊社の取締役が、3人のおじさんだった件について。

平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。

さて、かねてより「100人、100通りの働き方」を声高に叫び、様々なお客様にやれ働き方改革だ、多様な個性だと説いてきたサイボウズですが、弊社自身が全く多様性のある職場を実現できていなかったことを、ここに深くお詫び申し上げます。

なんの話かといえば、弊社の取締役です。なんとおじさん3人ですよ。こんな状況でよくもまぁ、人様の職場に意見できたもんだと、今となっては本当にお恥ずかしい限りでございます。

そこでこの度、次期取締役候補を社内で募集することにしました。カイシャに「オープンな情報共有」が浸透していれば、取締役を「やりたい人にやってもらう」という新しいコーポレートガバナンスにも挑戦できると思ったのです。すでに17名の候補者が手を上げてくれており、中には昨年入社の新人もいます。5名が女性、2名はサンフランシスコ在住という、実に多様な顔ぶれが揃いました。

サイボウズでは、社長の1日のスケジュールも、マネージャーの交際費も、10年後をふまえた全社戦略の議論のプロセスも、常にオープンです。もちろん部門としての意思決定や承認フローこそありますが、だれでも同じ情報にもとづいて意見や質問ができるので、だれもがやりとりを監督できますし、こまった時には多彩なアイデアが集まります。であれば「みんなで取締役」をやってもいいんじゃないでしょうか?

本件に関するご報告は2月27日の株主会議で。サイボウズの株主の方以外もご参加いただけます。

今後とも一層のご愛顧を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

サイボウズ株式会社

代表取締役社長  青野 慶久

取締役副社長  山田 理(取締役退任予定)

取締役  畑 慎也(取締役退任予定)