「ワダのその時、思ったこと、感じたこと」 (2021/5/6 №70)

中国の就活は大卒1,000万人という、やはりケタはずれの規模と豊富な人材の脅威!

中国では間もなく大学卒業生1,000万人時代に入る。2001年は100万人足らずであったから急増といえる。その理由は「一人っ子政策」と経済成長による所得向上で家庭に1人しかいない子どもに十分な教育を与えたい親が増えたことが高学歴を生んだとされる。

2019年の大学などへの進学率は初めて50%を突破した。そして20年に帰国して職を求めた留学生は80万人を突破したとも報道されている。

これだけ大卒が出るわけだから優秀な人材も多い。しかも清華大学(習近平の出身大学で中国のトップ大学)の卒業生はファーウェイ、テンセント、アリババなどのIT企業、そして中国の国有企業であり、兵器の開発を担う中国兵器工業集団などへの就職が人気である。

これだけの新卒が一挙に就活するとやはり就職難になる。さらに一人っ子政策の子は都市でのデスクワークの仕事や華やかなライフスタイルを望む。そういった面での課題もあるようだ。

それにしても「恐るべし中国」で、日本も教育に力をいれないと中国に飲み込まれてしまう。