人生や経営の役に立つワダの一言(2021.10.29 №187)

 「生き抜くことが人生」

スズキは小型自動車のトップシェアであり、特にインドには早く進出し、今や普及率№1の会社になっている。

このスズキのトップを40年もやり、率いてきた鈴木修さんは91歳であり、元気ハツラツであるが、2021年6月に会長から相談役に退いた。

新聞のインタビューでの「人生100年時代と言われますが、まさにそれを地で行く人生ですネ」という問いに「当たり前の話ですから。生き抜くということが重要なのではないでしょうか。人間が生き抜くために仕事がある。仕事は私にとって呼吸なのです。そのくらい自然なことです」と答えている。

つまり、鈴木さんは相談役になったけれども仕事からは離れない。「生きる」ということではなく、この「生き抜く」というところに鈴木さんの「執念」「仕事好き」「切っても切れないもの」「会社は子どものような存在」なのだろうと勝手に思う。指揮命令権はなくなった。けど「相談があればいつでも受ける」と意気軒高である。