「ワダのその時、思ったこと、感じたこと」 (2022/1/5 №103)

地方銀行が自らの生き残りのために力を入れていること!

銀行=メガバンク、地方銀行、信用金庫などがその存在価値を問われて久しい。デジタル化が進み、キャッシュレス化、インターネットによる決済などが進化しているから、なおさらである。そして地域の企業も廃業や清算が増えている。

そんな中で、銀行が生き残りの策として力を入れ始めているのが「事業承継支援」、各銀行も今まで対応はバラバラだったが、専門の経営承継コンサルティング専門部署をつくり始めている。その中心は「M&A」と「相続」である。

例えば、徳島県に本拠をおく阿波銀行では想定問答集(FAQ)は50種類、「子どもに会社を継がせる場合、相続手続きの要点は何か」「後継者がおらず、会社を丸ごと売却したいが、留意点は何か」などの疑問にAIシステムが1日24時間、年中無休で自動応答している。

ノウハウがない場合、大手証券会社などと組んで対応する銀行もある。

地域の人口・経済の縮少化に伴い、地方銀行は自らが多様な承継ノウハウを持つ人財を育てて、企業の価値や潜在性を見極める目利き力が必須な時代に突入した。それができなければ生き残れない。