人生や経営の役に立つワダの一言(2022.2.25 №201)

 「身近な人の死は最後の教育だと思う」

石原慎太郎さんが亡くなった。昭和のイヤ、戦後の復興から高度経済成長期にかけて弟・裕次郎さんさんと共に忽然(こつぜん)と表舞台に彗星のごとく登場した新しい日本人の姿であり、容姿であった。

兄・慎太郎氏は学生芥川賞作家に、弟・裕次郎は映画スターに、二人のその後の活躍は省くとして、89歳で亡くなられた慎太郎さんの生きるフィールドは作家であり、政治家であった。

ニュースで息子四人が挨拶しているのを見た。看取ったのは四男の方で「スーっと穏やかに息を引き取った」という。

男四人の子どもと父親の関係は分からないが、常にマスコミに脚光を浴びてきた父親、そして彼の作品から子どもたちは良くも悪くも強烈な父親の存在を常に感じ、そしてその姿から教育を受けてきたのではあるまいか。

そう、つまり〝生きざま〟であり、〝死にざま〟から私達は最も身近な教育を受けているのだと思う。

私自身も父、母の生きざま、死にざまから受けたものは大きい。