3月のはじめから3日に1回のペースでこの緊急メッセージを皆様に書き送ってきました。
何人かの方から「助かっています!」という声をいただきました。また「どうしたらいいのか迷っている時に指示をしていただくので、気持ちが楽になります」とも…。
週末、考えました。こんな時、松下幸之助さんだったらどんなことを考えるのだろうと。幾多の修羅場を乗り越え、特に太平洋戦争も乗り越えた「経営の神様」ならどうしたのだろう?と3冊ほど本を読み、皆様に少しでもヒントとなり、気持ちを落ち着かせるための考えを三つほど披露しますので、参考にしてください。
1.幽霊が怖いのはなぜか?
幸之助さんが部下と話した時に「君、幽霊は怖いだろう?なぜだ?」と問うと「それは足がないからです」と答えがかえってきました。「そうや、足がないから怖いのや。足がないということは、それが何者やら実体がわからないから怖いのや。経営でも実体が見えないと怖いで。幽霊以上に怖いで。何が起こるかわからないからや」と言っています。
今、起こっている新型コロナウィルスも見えません。幽霊のようです。
松下幸之助さんはこう言っております。
「それを見えるようにするのが経営だ」
そして、次のようにも言っています。
「見えるようにするには、徹底的にどうしたら良いのか考えることだ」と。
さらに「現場に出ることや」と言ったそうです。
それを解釈すると自らの目と頭で情報をつかむということだと思います。
今のような時、様々な会社があらゆる手を尽くすだろうと思います。
それこそ、日頃の人脈やネットワークを今こそ使うべきだと思います。
そうすると「見えてくる」と思います。
2.非常時のリーダーシップ
非常時、異常時は、リーダー(社長)の力量が最も問われる時です。古今東西の歴史上のリーダーが今も語り継がれるのは非常時、異常時のリーダーシップが際立っていたからだと思います。
松下さんはシンプルに次のように答えています。
①リーダーシップは集団の人に「希望」と「安らぎ」を与える
②リーダーシップは集団の人に「勇気」と「自信」を与える
こんな非常時にリーダーが暗い顔をしていたら、みんな下を向いてしまいます。
そして、どうしてもリストラをしなければならない時も出てきます。その時には「感謝」と「誠意」で応えるしかありません。リーダーは厳しい、つらい立場です。でもそれがリーダーなのです。
3.困っても困らんこっちゃ!
幸之助さんは「困った!」と言うと、烈火のごとく怒ったそうです。
「『困った、困った』と言っていると心も暗くなり、知恵も湧かない」とよく言っていたそうです。
そして「事業に困っても困らんことが大事や。真面目に一生懸命やっていれば、新しい風が吹くもんや。困った、困ったとグチを言う前にこんなことでは困らんぞと前向きに対策を練れ」と言っています。
つまり、少々のことで「万策尽きたと思ったらアカン」ということを言ったのでしょう。
さて、コロナショックは米国や欧州でも広がりを見せています。
本当に先が見えません。
しかし、あらゆる作戦を立て、生き残りましょう!希望をもって!!
ミレニアムを迎えた2000年の「今年の言葉」として、和田が和田塾の皆様に贈った言葉