幸せな社長のFlow days 第4回 「上司から「ホウレンソウ」をして、モチベーションを高める」

こんにちは、関根美紀子です。

街は、にぎやかなクリスマスカラーが目につくようになりましたね。
この時期になると、向田邦子のエッセイを思い出します。

「仕事も恋も思うようにいかず、家の中にも問題があり、八方塞がりだったクリスマスの夜。
家で待つ弟や妹たちのために買ったクリスマスケーキは、大家族にしては一番小さいものでした。
帰りの電車、酔いつぶれて寝ている男性の頭上の網棚には、同じ包みの一番大きなクリスマスケーキがのっていました。
一瞬、取り替えてしまおうかという思いがよぎります。
その思いを断ち切るように小さなケーキをもって駅に飛び降りました」

そんなふうに、書かれていたような気がします。
街が賑やかになればなるほど、自分の孤独が大きくなる、そんな時もありますね。

先日、お客様に、研修のご依頼を受け時のことです。
社長がこんなふうにおっしゃいました。
「関根さん研修よろしくね。だけど、まだ決まっていないことにして。担当者に紹介するから。それから決まったことにしましょう。そうしないとヘソまげちゃうからね」と笑っていました。

素晴らしいなと思いました。
勝手に社長が決めると、担当者はなんでも決まってから言われると不満に思い、やる気がなくなります。
担当者に相談して、参画させていると感じさせた方が社員のモチベーションは上がります。

新人の頃、商品力調査という仕事がありました。
店舗の商品の調査をしてデータにアップして上司に渡します。

上司は、それをベースに報告書を作成します。
ある上司は、毎回お客様のところで報告会を終えると、私たちを集めてどのような報告会であったかを報告してくれました。
その報告を聞くたびに、調査が役に立ったことを知り嬉しくなりました。

報告・連絡・相談は、部下から上司へと思われていますが、まず上司から部下へではないでしょうか?
社内に「ホウレンソウ」が根づかないという職場は、上司が部下にホウレンソウをしていないのかもしれません。
また、機嫌が悪そうで相談しにくい雰囲気もあったりします。

部下へのホウレンソウを行い、モチベーションをあげていきたいですね。
そして、会う機会があればSNSに頼りすぎないのがコツです。