政府は2020年度の新規国債額を112兆円にする調整に入ったという。これまで最大だった09年度の52兆円の2倍超に膨らむ。
新型コロナウィルス禍で打撃を受ける経済の下支えに財政出動は欠かせない反面、赤字国債への依存が強まれば財政健全化への道のりはさらに厳しくなる。
当初予算の新規発行額は32.9兆円だったが、コロナ襲撃による2度の補正予算で90.2兆円に拡大。
2000年から2019年度の新規発行額は平均で年36.6兆円である。これは知っておいた方が良い。
その平均の約4倍近い額が2020年度に出る。これは将来にわたって国民一人ひとりが働いて払っていかなければならないものなのである。