コロナ襲来で大きな打撃を受けた業界の一つが「鉄道」である。JRも私鉄もである。やはり「人の移動」が減少していることがはっきりしている。
JRと私鉄主要18社の2021年3月期の最終赤字は計1兆3,000億円を超える見通しである。20年10~12月に持ち直しの傾向が出たが、感染拡大による2度目の緊急事態宣言を受け、さらに業績が低迷している。JR東日本の赤字は4,500億円、西日本は2,400億円、東海は1,920億円といずれも巨額であり、売上げも半減であるから大変である。
今後の戦略としては脱鉄道収入でJR西日本は数年内に物流施設の建設、賃貸に乗り出す。JR東日本も新幹線貨物の拡大に取り組む。
また運営するシェアオフィスを昨年末の約50ヶ所から26年3月期までに1,200ヶ所まで増やす方針という。