コロナ襲来による消費行動の変化を受け、クレジットカード業界で明暗が分かれている。
2020年の取扱高は楽天カードなど電子商取引(EC)系が前年で2~3割増えた一方、イオンなど上場大手4社は3社がマイナスだった。例えば楽天カードの2020年のショッピング取扱高は前年比21.3%増の11.4兆円に達している。単純比較はできないが、三井住友カードは20.5兆円(プリベイド含む)。三菱UFJニコスは16.4兆円と大手に迫る勢い。Yahoo!ショッピングやスマートフォン決済「PayPay」を抱えるZホールディングスも前年比で約30%増となっている。
EC系は決済額も1回数百~数千円。日用品や電子書籍の購入から料理の宅配サービスの支払いまでほぼ全てクレカで済ませるようになった。
支払いもポイント還元率の高いクレカを使う。例えば楽天カードなどは楽天市場だけでなく、カードや銀行など複数サービスを利用すると、ポイント還元気率が最大16倍にまで上がる。これが人気のようである。