人生や経営の役に立つワダの一言(2021.9.10 №180)
「借金経営を改め、事業投資はなるべく資本でまかなうように方針転換を図った」
7月の日本経済新聞のコラム「私の履歴書」は、タイのサハ・グループ(タイ財閥の一つ)のブンヤシット・チョクワタナー会長であった。太平洋戦争後、タイの経済成長と共に一大企業グループを創り上げた。その大半は日本との合併事業からの成長というものである。
そのサハ・グループも1997年のタイを震源とするアジア通貨危機の時に大きなダメージを受けた。ブンヤシット会長は、日本の友人の助言もあり、借り入れには慎重だった。それでも通貨危機で苦しんだ。その時の教訓がこの言葉である。
これは経営の原則である。
コロナウィルスで国はあらゆる補助金を出しているが、これが尽きた時、本物の財務内容の良い会社だけが生き残れる。
ブンヤシット・チョクワタナー(サハ・グループ会長)