人生や経営の役に立つワダの一言(2021.11.5 №188)
「社長の判断は多くの人の生活を左右する。120%の力を注ぎ続けることができるか」
ソニーグループの再生を実現した平井一夫さん(60歳)が社長、CEOを退く決断をした時の自分に対する問いかけの言葉である。平井さんが日経ビジネスでの記事でそう振り返っている。
ソニーは家電やコンピュータなどが低迷し、2012年の決算期では5,000億円を超える大赤字の中、ソニーの社長の重責を引き受けた。
それからエンターティメント事業と金融事業を伸ばし、「イメージセンサー」というスマホなどに欠かせない部品の技術力に力を入れ、ここで圧倒的なシェアを持つなどをした。
そして2018年に再生のメドがついたということで現CEOの吉田憲一郎氏を指名、会長に一年だけ就き、退任した。
「今後は子どもの教育支援のNPOを立ち上げ、それをやっていきたい」という平井さんの潔い退き方も話題になっている。