2021年度の防衛費予算は初の6兆円台を超えて6兆1,160億円となり、7年で1兆円増えた。これは歴代政権が目安としてきた国内総生産(GDP)の1%を超える規模となる。
さらに自民党は近い将来、「2%以上」とする倍増計画を掲げている。その中身のうちで増えているのは「訓練資機材調達費」、すなわち哨戒機、迎撃ミサイル、機雷など新規装備品購入だ。そして「思いやり予算」と呼ばれている米軍駐留経費は2,110億円になっている。
今後、中国やロシア、北朝鮮との関係の中で米国も求めてくると思われるが、軍事力強化で予算はさらに増えるだろう。因みに世界各国の防衛費は米国が断トツで約80兆円、中国は30兆円、インドが8兆円、ロシアが6.5兆円、英国は6兆円である。